sayawen.com

お気に入りのフィルムカメラを持って出かけるニュージーランド旅行

2013年は急に自然が恋しくなる1年でした。

夏には長野の田園風景の中をサイクリングしたり、まだ高尾山(東京都心からすぐに行ける山)しか登ったことがないけれど登山をはじめることにしたし、箱根で満点の星空を眺めたりして、都会に憧れて上京をしたものの私には育った環境のような自然が身近にあることが望ましいのだなと気がつきました。

ニュージーランドに行きたいと思ったのも、自然が美しい国だからです。そして「ニュージーランドで写真を撮る」という夢は、はじめてニュージーランドへ行きたいと思った頃からずっと持ち続けていました。

ニュージーランドへ持っていった2台のフィルムカメラ+α

そういうわけで、ニュージーランドへいちばん気に入っているカメラを持っていくことは大前提でした。カメラは迷うことなく2台持っていくことに決定。今回の旅行は25リットルのバックパックのみで出かけたので、本来は持って行きたかった他の旅行アイテムをいくつか諦めても、カメラ周辺のものだけは減らしませんでした。

ちまたではデジタルカメラが大流行のこの時代ですが、ずっと使い続けているお気に入りのフィルムカメラを2台持って行くことにしました。

HASSELBLAD 500c/m

Hasselblad 500c/m & Planar C 80mm F2.8

Hasselblad 500c/m & Planar C 80mm F2.8

HASSELBLAD(ハッセルブラッド)はスウェーデンのカメラブランドです。500c/mは「中判一眼レフ」と呼ばれるタイプのフィルムカメラで、私の持っているカメラは1972年に製造されたもの。このカメラは、120フィルムもしくはブローニーと呼ばれるロールフィルムを使用します。写真はスクエアフォーマット(正方形)に写ります。

このカメラは本当に大好きで、大切な時には必ず持っていきます。

FUJIFILM NATURA S

FUJIFILM NATURA S

FUJIFILM NATURA S

言わずと知れた日本のメーカー、FUJIFILM(フジフィルム)のこのNATURA S(ナチュラ エス)は10年近く愛用しています。HASSELBLADにつけているレンズは標準レンズなので、それよりも広い視野で撮れる簡単でコンパクトなカメラとして、この2台の組み合わせで持ち歩くことは多いです。 24mmのレンズは時に広すぎることもありますが、我が家にある唯一のオートフォーカスができるフィルムカメラとして活躍中です。

今ではどちらのカメラも中古市場でしか手に入りません。NATURA Sはあまり見かけないところをみると、所有者が気に入って手元においてあるのではないかなーと思っています。

サブサブ機としてiPhone5S

旅行直前まで、しぶとくiPhone4ユーザーでした。情報収集や連絡手段としてiPhoneを持っていくことは決めていたので、デジタルカメラの代わりにするために、iPhone5Sに機種変更して持っていきました。記録として撮影したい写真もたくさんありましたから、便利さの恩恵にあやかってiPhoneでもばしばし撮影してきました。

ついついデジタルカメラだと撮りすぎるので、時間があいた時には失敗写真は削除して、帰国後の整理が楽になるようにしていました。

カメラとフィルムを持って海外へ行く時の注意点

飛行機に搭乗する際は保安検査で機内持ち込みの荷物も、預け入れの荷物もX線での検査があります。

写真ユーザーとして厄介に思うのが(ごめんなさい)X線。写真用のフィルムは光を写して記録します。使う前のフィルムでも撮影後のフィルムでも未現像であれば感光しちゃったら、撮影した写真に影響が出る可能性があります。

今はISO 1600以下のフィルムであればX線検査は問題ないと言われています。そして実際に私が持っていったフィルムも一度どうしても検査を通らなくてはいけなくなってしまいましたが、無事でした(ISO 100〜ISO400の範囲では。ISO 800は使いませんでした。)。

無事に持って行って帰ってくるにはいくつかポイントがあります。旅行前にいただいたアドバイスも一緒にまとめさせていただきました。

  1. フィルムは必ず機内に持ちこむ
  2. カメラも機内に持ちこむ
  3. フィルムは事前にパッケージからすべて取り出して、透明な袋にまとめる
  4. 保安検査時に「フィルムなので手検査(Hand Check)して欲しい」と伝える(手検査してくれるかは人によるのではないかという印象)
  5. ISO 1600以上のフィルムは注意が必要
  6. X線防止袋は意味がない

それで、こんな状態にしてニュージーランドへフィルムを持っていきました。120フィルムはパトローネがないので運ぶ際には気をつけましょう。

持っていったフィルムはこの通り。KodaKひいきです。

持っていったフィルムはこの通り。KodaKひいきです。

保安検査の結果ですが、ほとんどの保安検査で手検査してもらえました。

唯一クライストチャーチ国内線で、オークランドの国際線へ乗り継ぐ際のフライトの保安検査では何度かお願いしてみたものの渋い顔でダメと言われてしまいました。帰国して現像したところ、感光の影響はいっさい見られなかったので心配する必要はないのかもしれません。

国によっても対応や持って行くポイントは異なると思いますが、ニュージーランドへ行かれるフィルムカメラユーザーはご参考に。

フィルムを持って行く際には、nintaroさんからご助言をいただき、ブログを参考にさせていただきました。

パリでアナログ写真してきた人のニッチなまとめ│totoco.org
※現在はこちらでブログを更新されています。

お気に入りのカメラで旅を撮る

憧れの地だったニュージーランドをお気に入りのカメラで撮るというのは最高の体験でした。

HASSELBLAD 500c/mで撮影

HASSELBLAD 500c/mで撮影。遠くに見えるのはサザン・アルプス。

バックパックのみで出かけたので最初は腰が砕けるのではないかと不安でしたが、無事に行って帰ってこれました。お気に入りのカメラがある方は、他の荷物を減らしてでもお気に入りのカメラを持っていった方がいいです。私の場合、下調べも含めて海外旅行にフィルムカメラを持っていくのは面倒も不安もありましたが、お気に入りのカメラで撮る楽しさが挽回してくれました。

ニュージーランドでHASSELBLADを持ち歩いていると、参加したどのツアーのガイドさんもカメラが気になる様子でした。そこからコミュニケーションが生まれたのも、気に入っているカメラのことだから、ますますうれしいものでした。

NATURA Sで撮影

NATURA Sで撮影。ホリデーのための別荘地にあるクリアウォーター湖。

道具だけにこだわることは本末転倒ですが、お気に入りのカメラで撮る思い出の写真は、いつまで経っても大切な1枚になりえます。じっくり撮ることが、撮ったその時の記憶も鮮明に残すことにつながるように思います。これからも、お気に入りのカメラを持っていろいろな風景や人に出会いたい。海外旅行に出かけてさらに強く感じるようになりました。

次の旅行にもお気に入りのカメラを持っていきたいです。