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自分の定番をつくる

「『自分の定番』を持つことで、ぶれてしまった時にも標準に戻ってこれるのではないか?」と仮説を立てたのは、落ちこんでいた8月のある日のこと。自分のもろさは自分だけのつらさではなく、家族を中心に周囲の人に迷惑をかけてしまいます。ちょっとよくないなぁと思っていました。

私が東京に上京したのは2007年のことですが、餞の言葉として「強くなりなさい」という言葉をお世話になっていた先輩にかけていただきました。それからもう何年もその言葉を胸に暮らしてきたのですが、なかなか強さを見いだすことはできず今年の夏もくすぶって過ごしている日が数日あったようです。あったようです、と書いたのは、日記に書いてあるからで、理由は忘れていたのですが(笑)。

それまでイメージしていた強さとは、身体に筋肉をつけるがごとく身につけるものだと思ってきました。もちろんそういった類いの強さを持っている人もいると思いますが、私はどうやらそういうタイプではないようです。

晴れの日曜日はソファを移動して日光浴をすると気持ちいい

晴れの日曜日はソファを移動して日光浴をする

春に佐々木俊尚さんの著書「家めしこそ、最高のごちそうである」出版記念の対談に行きました。それは「暮らしの手帖」編集長の松浦弥太郎さんとの対談イベントだったのですが、佐々木さんは「今、本当にいい生活とは何か?」と自問した時に平穏な日常に対して愛おしさと偉大さを感じたそうです。

その日常をどう構築するか?と考えた時に、佐々木さんにとっては毎日料理をつくることが自分の生活の軸になっているとおっしゃっていました。また、松浦さんは毎夜7時30分に家族そろってご飯を食べることにしているそうで、家族で過ごす時間を軸にしている。人生の中でいちばん楽しい(特に会話をされるわけでもないそうです)とおっしゃっていたのは印象的でした。

私が前述の通り「自分の定番を持つことでぶれても標準に立ち戻れる」と考えたのは、このお二人の対談と松浦さんの「いつもの毎日。—衣食住と仕事」という本を読んだことからインスパイアされたからです。この本の帯には「昨日も、今日も、明日も。『変わらないこと』があるから、心地いい。」と紹介があります。

少し引用しましょう。

こんな疲れる毎日から解放されたい。そう思っていろいろと反省しました。それまでのように、他人の目に答えを求める意識を捨て、まずは自分がどう思うのか、自分がどうしたいのか。自分が毎日どうしたら心地よく、仕事や暮らし、人付き合いができるのか。

「いつもの毎日。—衣食住と仕事」 松浦弥太郎

おそらく外側を強くするより、内側の芯を太くすることで折れないようにするのが向いているタイプもいるということでしょう。皆さんは暮らしの定番をお持ちですか?私は自分にとっての「定番」をもうちょっと整理してみようと思います。